途中で後方にアルプスが美しく赤色に染まっているのが見えた。ようやく尾根道に合流。しばらく登ると後ろにちらっと御岳、中央アルプスが眺められた。樹林帯をのぼり第一展望台に着くと、赤岳や阿弥陀岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスなどなど360度の眺めが待っていた。途中で見えていた蓼科山が少し低く眺められた。風は緩いが尾根は寒く手がかじかむのでオーバー手袋に交換する。手の冷たさが解消された。
西天狗岳の最後の登り手前に第二展望台があり、いよいよここから辛い登り。
ここまでは樹林の中でほとんど岩は無かったがこれからが岩ごろの道となり軽アイゼンは歩きづらい。アイゼン無しでもいいくらいだった。凍ると絶対12本アイゼンが必要だと思う。 岩につけられた丸や矢印を目安にルートを確認しながら踏み抜かないように注意をして一歩ずつ高度を稼ぐ。 |
第2展望台付近から眺めた硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳 |
周りの展望が素晴らしいのと風が弱いのが救い。
ヒーヒー言う頃やっと西天狗岳山頂に到着。そこで初めて登山者に会う。唐沢鉱泉を4時に出て僕と逆コースを回ってきたのだそうだ。カップラーメンを準備していたが自動点火やライターが役立たず結局マッチを擦っていた。写真を撮ってもらい東天狗岳に向かう。
西天狗からの下りは雪の吹き溜まりがあり50センチ余りもぐりこむところもある。ここまでほとんど積雪といっても15センチ程度だったのでちと歩きづらかった。東天狗の山頂がすぐ上に見えるがなかなか着かない。山頂では今回のルートで唯一?遭遇した若者グループ4人に出合った。東天狗岳山頂は風がやや強く吹いていたので早々に退散。尾根道を中山峠に向かう。
岩ごろみちで軽アイゼンは歩きづらい。ストックを操りながらゆっくり下る。 稜線は風が強めで目出し帽が役立つ。取り付けサングラスが風でパタパタあおられるのが不便。中山峠の少し手前まで続く岩道は歩きづらい。 |
東天狗から中山峠への途中から
東天狗と西天狗を振り返る |
数人の登山者と出会うが高齢者が多い。正面右に稲子岳やニュウの岩壁を眺め、はるか下にしらびそ小屋も浅間山?などの山を雲海上に眺める様は超快適である。縞枯山も蓼科山も車山や霧が峰も360度見える。だれるくらい長く感じる頃中山峠に着いた。樹林の雪道を辿るとわずかで黒百合ヒュッテに到着。ここまで来ると風も無く日向にある小屋前のベンチで昼食とした。茅野駅で買ってきたアンパンとフレンチトースト、かりんとパンがおいしい。コンロでお湯を沸かしてコーヒーを飲む。うまーい。軽アイゼンをここではずし小屋にも入らずに下山道に向かう。 渋の湯からの道は樹林の中で淡々と針葉樹林の眺めを楽しむ静かな登山道だ。積雪は概ね10センチ余りか。展望も無く緩い下りで唐沢鉱泉分岐に到着。そこからは少し踏み跡は薄くなるが更に人気が無い静かな森林の道が素敵だ。踏み跡があるので全く大丈夫だが雪が深くなると少しわかりにくくなるかも。小沢の橋を二つ渡り下に唐沢鉱泉の屋根を見たあと沢音がする谷に道は向かう。あっけなく小屋の少し上の登山口に降り立った。 |
中山峠から歩いてきて黒百合ヒュッテについたところ |