【南アルプス】八ヶ岳連峰・唐沢鉱泉〜天狗岳周遊

記  西岡
タイトル  
メンバー 西岡
日程 2009年11月22日〜23日 天気 快晴
場所 【南ア】八ヶ岳連峰・唐沢鉱泉〜天狗岳周遊 地形図 松原湖、蓼科、八ヶ岳西部(1/25000) 
歩行時間   遡行図  
コース
タイム
11/22
大阪駅 8:30発茅野行きバス=14:15茅野駅16:05=唐沢鉱泉(泊)
11/23 6:15出発-7:15尾根道合流-8:15第一展望台8:25-9:10第二展望台-10:00西天狗岳10:10-1040東天狗岳-10:50サイの河原道分岐-11:30中山峠-11:40黒百合ヒュッテ12:07-12:45渋の湯道分岐12:50-14:00唐沢鉱泉15:00=15:40茅野駅=22:40新大阪
アプローチ 大阪駅 8:30発茅野行きバス=14:15茅野駅16:05
装備
メモ 【費用】
¥10100茅野-大阪往復バス代、¥13000唐沢鉱泉宿泊代(一泊二食)

5:00過ぎ起床、準備後食堂にあらかじめ準備してもらっている朝食弁当を持参するつもりが5:50でまだ外は薄暗いので暖かい食堂で弁当を食べていくことにした。食後テルモスに給湯器でお湯を入れ出発。
少しちらついていた雪も止んで快晴。服装は目出し帽、半そでシャツに長袖春秋上着、雨具上、タイツ、冬ズボン、ロングスパッツ、軽アイゼン、コーナン手袋、ストック。明るくなってランプも無く歩き始める。
新雪が少し積もった道を辿り橋を渡って登山道に入る。道はわかるが雪がうっすら被り時々赤布を確認しながら西尾根に向かってジグザグに登る。
途中で後方にアルプスが美しく赤色に染まっているのが見えた。ようやく尾根道に合流。しばらく登ると後ろにちらっと御岳、中央アルプスが眺められた。樹林帯をのぼり第一展望台に着くと、赤岳や阿弥陀岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスなどなど360度の眺めが待っていた。途中で見えていた蓼科山が少し低く眺められた。風は緩いが尾根は寒く手がかじかむのでオーバー手袋に交換する。手の冷たさが解消された。
西天狗岳の最後の登り手前に第二展望台があり、いよいよここから辛い登り。
ここまでは樹林の中でほとんど岩は無かったがこれからが岩ごろの道となり軽アイゼンは歩きづらい。アイゼン無しでもいいくらいだった。凍ると絶対12本アイゼンが必要だと思う。
岩につけられた丸や矢印を目安にルートを確認しながら踏み抜かないように注意をして一歩ずつ高度を稼ぐ。

第2展望台付近から眺めた硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳
周りの展望が素晴らしいのと風が弱いのが救い。
ヒーヒー言う頃やっと西天狗岳山頂に到着。そこで初めて登山者に会う。唐沢鉱泉を4時に出て僕と逆コースを回ってきたのだそうだ。カップラーメンを準備していたが自動点火やライターが役立たず結局マッチを擦っていた。写真を撮ってもらい東天狗岳に向かう。
西天狗からの下りは雪の吹き溜まりがあり50センチ余りもぐりこむところもある。ここまでほとんど積雪といっても15センチ程度だったのでちと歩きづらかった。東天狗の山頂がすぐ上に見えるがなかなか着かない。山頂では今回のルートで唯一?遭遇した若者グループ4人に出合った。東天狗岳山頂は風がやや強く吹いていたので早々に退散。尾根道を中山峠に向かう。
岩ごろみちで軽アイゼンは歩きづらい。ストックを操りながらゆっくり下る。
稜線は風が強めで目出し帽が役立つ。取り付けサングラスが風でパタパタあおられるのが不便。中山峠の少し手前まで続く岩道は歩きづらい。

東天狗から中山峠への途中から
東天狗と西天狗を振り返る
数人の登山者と出会うが高齢者が多い。正面右に稲子岳やニュウの岩壁を眺め、はるか下にしらびそ小屋も浅間山?などの山を雲海上に眺める様は超快適である。縞枯山も蓼科山も車山や霧が峰も360度見える。だれるくらい長く感じる頃中山峠に着いた。樹林の雪道を辿るとわずかで黒百合ヒュッテに到着。ここまで来ると風も無く日向にある小屋前のベンチで昼食とした。茅野駅で買ってきたアンパンとフレンチトースト、かりんとパンがおいしい。コンロでお湯を沸かしてコーヒーを飲む。うまーい。軽アイゼンをここではずし小屋にも入らずに下山道に向かう。
渋の湯からの道は樹林の中で淡々と針葉樹林の眺めを楽しむ静かな登山道だ。積雪は概ね10センチ余りか。展望も無く緩い下りで唐沢鉱泉分岐に到着。そこからは少し踏み跡は薄くなるが更に人気が無い静かな森林の道が素敵だ。踏み跡があるので全く大丈夫だが雪が深くなると少しわかりにくくなるかも。小沢の橋を二つ渡り下に唐沢鉱泉の屋根を見たあと沢音がする谷に道は向かう。あっけなく小屋の少し上の登山口に降り立った。

中山峠から歩いてきて黒百合ヒュッテについたところ
直ぐ下に唐沢鉱泉の源泉があり不思議な景色を眺めた。小屋はすぐそば。ザックから着替えを出して宿に声をかけるとおかみさんが名前を覚えていてくれて無料でかみそりもくれて15時の送迎車まで時間があるからゆっくりとお風呂にはいりなさいといってくれた。入浴料も要らず嬉しい。15時発の送迎車は満員。おかみさんが宿入り口で見送ってくれた。
高速バスは行きと違ってほぼ満席。このあと恵那付近から時々渋滞が大阪まで続き結局予定より一時間遅れて新大阪に到着。
このコース、雪のときは天気がよくても目一杯8時間かかるので帰りのバスを考えると翌日仕事はおじさんには体力的にはしんどかった。西天狗から唐沢鉱泉から西天狗までの西尾根と渋の湯道合流点から唐沢鉱泉までが静かでいいかな?と思った。それとやっぱり稜線は冷たい。これから先のシーズンは12本アイゼンが必要。