【御岳山】天竜川・鈴が沢東股

記 西岡
タイトル
メンバー 西岡、奥、八嶋
日程 2011年7月16日 天気 晴れ
場所 【御岳】鈴が沢・東股 地形図 王滝、御岳高原、御嶽山
歩行時間 遡行図 有り
コース
タイム
鈴が沢橋7:38-8:05三沢橋8:10-9:00林道橋-9:171385m綺麗なナメ滝
-9:45三段滝下-11:00三段滝上11:55-13:001560m13:10
-15:1530m枯れた大滝下-15:55大滝を巻き上がり右の谷に下りる16:00
-16:15水枯れる-17:25自動車道合流-17:40田の原駐車場18:20=19:00頃鈴が沢橋
アプローチ
装備 30mロープと10mの補助ロープはあったほうがいい。コンロ及び念のためツェルトも要持参。
メモ 【費用】
\700阪神高速、¥3950名神-中央道(豊中-中津川)、¥11000タクシー代(田の原-鈴が沢)、
¥600温泉(木曽温泉)

【プロローグ】
阪神高速の梅田から入り豊中で名神高速に。小牧で中央自動車道に入る。渋滞に巻き込まれることも無く中津川で降りて国道を木曽福島に向けて走る。途中のコンビニで食料を買い込み三岳道の駅には丁度0時頃到着。程よい涼しさ。翌朝各自朝食をとる。湯を沸かしてテルモスにホットポカリを入れる。沢支度(共同の30mロープ、非常用無線機、テルモス、コンロ及び各自非常用ツェルトの確認を行う)も済ませて鈴が沢に向かう。カーナビに目的地をセットし王滝川に沿って上流に向かい最後は林道の舗装も無くなり鈴が沢橋に到着。ゲート手前に数台分車が置けるスペースあり。

【溯行】
ゲートを越えて林道を鈴が沢上流に向かう。木漏れ日の明るい道である。約30分で三沢橋に着き入渓する。
入り口に赤テープがぶら下がっていた。このあとテープは見なかったように思う。
すぐに中股との二股に着く。東股に入るとナメ滝が現れ気持ちよく水際をたどる。
二条の滝が現れ簡単に小巻きする。ナメが続き河原、ナメ、また二条の滝を経てテーブル状滝のあと少し河原があり頭上に林道の橋。小滝があるナメが続き、美しい2段の幅広ナメ滝をみる(写真@)。
ナメが続いたあと前方に三段の大滝が現れる(写真A)。巻きはガイドブックに右岸と書かれており、それだけが頭に残り右岸ルートを探り滝下からルンゼ状の草つき斜面を笹や灌木をつかんで強引に登る。右に回りこむが笹藪との格闘になる。
小沢をいくつか越えて上下しながら滝の上部を目指す。落ち口上部の岩を目指しちょと滑りそうな小沢を補助ロープを使ってトラバースしていくと下方からの踏みあとに合流。岩の切れ目を越えて乗り越し少しブッシュを分けてやっと高巻きを終える。ガイドブックでは約30分と書かれていたが何と1時間15分もかかってしまい全員ちょとお疲れ。落ち口は明るい綺麗なナメの河原になっており(写真B)、ラーメンを作りゆっくり昼食を取る。

@綺麗なナメ滝

A三段滝

B三段滝落ち口

明るいナメと小滝のあと斜滝に取り付く。
一歩が登りづらくバイルをちょいと使って乗り越し落ち口に上がると2本のしっかりした残置ハーケンとスリングがぶら下がっていた。後続にはロープを使った。
左からスダレ状のナメ滝を迎えナメやウォータースライダーに最適?な滝、岩下のナメ、斜滝など美しくまた、ほとんど容易に登っていける。滝つぼで一旦水が途切れて再び釜があるという奇妙な流れの滝もあった。
1600mの二股を過ぎると目前の岩峰を猿の群れが通過するのに遭遇。慌ててシャッターを切る(写真C)。
そのあと右からスラブ状の岩を過ぎると今度はカモシカが頭上に現れるがすぐに走り去った。釜に倒木が落ちている滝は一旦釜に腰まで浸かり右岸に這い上がって小巻きしたが水は冷たい。
ゴルジュの中のナメがしばらく続いたあとゴーロになって標高1700mの三俣附近であることを確認。木が茂って沢筋がわかりにくく方向をコンパスで確認して進むと前方にーが現れる。水は落ちていなかったが小釜もあってここがガイドブックの30mの大滝であると確信(写真D)。取り囲まれるようなーで時刻も15時、何とかルート探索、とチョと緊張。しばしルートを探りガイドブックで草つき云々とあるがどうもわかりにくい。歩けそうなルートを辿りーの基部に沿って踏み跡らしいのを探りあて辿る。岩屑が堆積しており注意しながら右に回りこむ。笹と一枚岩のやらしいところも在ったが回りこむとうまい具合にーの切れ目を斜めに上がれるルートがある。ーの上に登ったところから右下の小沢へルートを取る。ブッシュ気味だが下方に見える沢を目指し少し下って降りついた。
ほっとして小休止。水はちょろちょろ流れている程度でナメ滝が続いている。注意しながら登るが途中からは笹ブッシュを漕いで小巻きして上がる。やがてゴーロとなり水も切れるがこの辺りからやたらブヨ?が頭の周りをぶんぶん飛び回る。口にも入ってくる。頭上にドライブウェイのガイドレールを見るがなかなか近づかない(写真E)。

C猿現る

D30m枯れ滝、ー

E近くて遠いガードレール

右に御岳らしい樺や針葉樹の森を過ぎやがて人工物らしいのがちらほら見え出しドライブウェイのガードレールに登り着いた。汗みどろ虫だらけ。写真を撮ると頭の周りにブヨが飛びまくっているのが写っていた(写真F)。
ドライブウェイに着く前に携帯電話がつながり、おんたけタクシーに迎えのタクシーを依頼。
ドライブウェイを田の原まで歩くが残念ながら御岳は雲の中。田の原の駐車場でタクシーを待つ間も虫が寄り付き各自ビニール袋などを頭に被って対策する(写真G)。1時間余り待ってタクシーが到着。
途中で運転手が道を間違えるトラブルもあったが19時前の明るいうちに鈴が沢入り口の駐車地点に着いた。タクシーの女性ドライバーから教えてもらった木曽温泉で入浴したあと高山に向かう。食べるところが無く結局駅前の飲み屋で遅い夕食。
泊まり場は結局ホウノ木平スキー場の駐車場0時頃到着。早々に眠る。

Fドライブェイ着

G田の原で虫除け

【総括】
ほとんどナメと美しいナメ滝、斜滝で巻きも概ね簡単。三段大滝の巻きルートが適切でなかった。
魅力的?といわれるこの滝の釜を確認しなかったのは残念。
三段滝の上の残置ハーケンがある滝に苦労したほかは枯れ滝のーの巻きルートがわかりにくかったのと最後のガードレールまでの詰めのしんどさ及びブヨの大群に参ったが再訪したい沢である。紅葉のときに行きたい。